昨年2月に海外で発売され、その後12月に国内でも発売が開始されていた”Valve”の携帯型ゲーミングデバイス”Steam Deck”ですが、新たに”Valve”が新モデル「Steam Deck OLED」を発表し、11月16日に発売されることが明らかになりました(国内では17日に販売代理店KOMODOにて発売)。
「Steam Deck OLED」は、名前の通り従来の”Steam Deck”の7型ディスプレイから7.4型ディスプレイ(リフレッシュレート60Hzから90Hzへ)変更され、バッテリーが40Whから50Wh(3~12時間のゲームプレイ可能)、メモリは16GB LPDDR5(6400Mbps)にアップグレードされている他、無線LANはWi-Fi 6に対応しダウンロード速度がアップしており、内蔵ファンは大きくなり冷却性能を向上しつつ重量も669gから640gへ軽量化されています。詳細は以下の通りです。
Introducing Steam Deck OLED. Featuring an HDR OLED screen, longer battery life, and faster downloads. Available November 16th.
— Steam Deck (@OnDeck) November 9, 2023
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ゲームの世界に新たな光を Steam Deck OLED $549.00~ 11月16日発売
より大きな画面のOLEDスクリーン、バッテリー持続時間の向上、Wi-Fiの高速化-世界トップクラスの人間工学と直感的でコンソールのような体験
より鮮明な色彩、深みを増した黒
Steam DeckのHDR OLEDディスプレイは、ゲームのために一から設計されており、目を見張るようなコントラスト、卓越した鮮明度、より大きな画面を備えています。さらに豊かになった色彩、深みを増した黒、驚くべき動作表現により、ゲームの世界に新しい光が当たります。
長時間プレイ、高速ダウンロード
Steam Deck OLEDでは、内部を徹底的に見直し、バッテリー持続時間の延長、ダウンロードの高速化、デバイスの軽量化および低温化を同時に実現しました。
- 長くなったプレイ可能時間
- Steam Deck OLEDではバッテリーの持続時間が30~50%向上しました。また、バッテリー容量を増やしつつ、OLEDディスプレイで消費電力を削減しました。より効率的な最新のAMD APUと組み合わせることで、お気に入りのゲームをさらに長時間プレイできるようになりました。
- ダウンロードが高速化
- Steam Deck OLEDにはWi-Fi 6Eが搭載され、帯域幅拡大と遅延低減を実現。高速ダウンロード(最大3倍!)と安定したオンラインプレイが可能です。
- 軽量化と低温化
- ファンを拡大し、排熱性能を改善することで、Steam Deck OLEDはより低い温度で動作するようになりました。新しくなったスクリーンによりLCDモデルよりも30グラム(約5%)軽くなりました。
OLEDだけにとどまらず、内部と外部も改善
- 新しくなったキャリングケース
- 1TBモデル(限定エディションを含む)は、内側が取り外し可能な限定ケースに入っています。これは、外側のハードケースの保護が必要ないときや、バックパックの中でかさばらせたくないときに最適です。
- 改善されたタッチスクリーン
- タッチスクリーンの応答性と忠実度が大幅に向上。ハプティクスの忠実度と一貫性が向上。Bluetooth専用アンテナを追加し、複数コントローラの接続を改善。
- 修理と改造がさらに簡単に
- 構造の完全性を損ねることなく分解/再組み立てができるように、背面ケースのネジはすべてTorx™(トルクス)タイプに、ネジ穴は金属製に変更。内部コンポーネントへのアクセスが容易になりました。Steam Deck OLEDの交換部品はまもなくiFixitに登場する予定です(技術を習得した専門家向け)。
Steam Deck OLEDのその他のアップデートを見る
- 全般
- 節電のためにAPUを6nmにアップデート
- 6400 MT/sメモリにより遅延を改善し、電力管理を強化
- 排熱モジュールの厚みと性能が向上
- ディスプレイ
- アクティブ領域を7.4インチに拡大(以前は7.0インチ)
- リフレッシュレートを90Hzにアップデート(60Hzから向上)
- ピーク輝度を1,000 nitにアップデート
- タッチスクリーンのポーリングレートを180Hzにアップデートし、遅延と精度を改善
- Wi-Fi/Bluetooth
- Wi-Fi/Bluetoothモジュールをアップデート
- Wi-Fi 6Eのサポートを追加
- Bluetooth 5.3のサポートを追加し、AptX HDやAptX低レイテンシーなどの新しいコーデックに対応
- デバイスの上部付近に3つ目のアンテナを追加し、ドッキング時も含むBluetoothのパフォーマンスが向上
- Bluetoothコントローラによるスリープ解除サポートを追加
- オーディオ
- 低音のレスポンスを改善し、全体的にフラットなサウンドプロファイルを実現
- オンボードマイクアレイを3.5mmヘッドフォンコネクターと同時に使用するためのサポートを追加
- コントロール
- アナログスティック上部の素材と形状を調整し、グリップ力と防塵性能が向上
- アナログスティック上部の素材を調整し、フロントカバーの接触感を改善し摩耗を軽減
- アナログスティックのタッチ検出の信頼性向上
- ショルダーボタンのスイッチ機構の応答性と触感を改善
- 十字キーのスナップ比と対角相互作用を調整
- 再設計されたトラックパッドにより、忠実度とエッジ検出が向上
- トラックパッドハプティクスの触感と精度が大幅に向上
- 電源
- バッテリー容量を40Whから50Whに改善
- バッテリーの科学的特性を改善し充電を高速化し、約45分で20%から80%まで充電が可能
- LEDをWRGBに変更
- AC電源を必要とせずに、電源ボタンを長押しすることで、初回開梱時に起動できるサポートを追加
- 電源ケーブルの長さを1.5mから2.5mに延長
- 電源にロゴを追加
- フレーム
- システムの総重量を約640グラムに削減(Steam Deckより約5%軽量)
- 背面カバーのネジのボスを金属化
- 背面カバーのネジ頭をTorx™(トルクス)に変更し、摩耗を軽減するために素材と形状を微調整
- システム全体で使用するネジの種類を削減
- 一般的な修理に必要な手順の簡素化
- バンパースイッチ機構を改善し落下時の信頼性を向上
- 修理しやすいようにバンパースイッチをジョイスティックボードに移動
- 背面カバーを取り外さずにディスプレイの修理/交換ができるように改善
- ソフトウェア
- メモリ電源管理ファームウェアを大幅に改善
- オープンソースのBIOSとECファームウェアの暫定サポートを追加
- 再開時間を約30%短縮
「Steam Deck OLED」のスペックと同梱物
- Steam Deck OLED 512GB モデル
- 512GB NVMe SSD
- 1280×800 HDR OLEDディスプレイ
- 7.4インチ(対角)のディスプレイサイズ
- 6nm APU
- Wi-Fi 6E
- 50Whrバッテリー;3~12時間のゲームプレイ(コンテンツによって異なります)
- 45W電源(2.5mケーブル付属)
- キャリングケース
- Steamプロフィールバンドル
- Steam Deck OLED 1TB モデル
- 1TB NVMe SSD
- 1280×800 HDR OLEDディスプレイ
- 7.4インチ(対角)のディスプレイサイズ
- プレミアムアンチグレアエッチングガラス
- 6nm APU
- Wi-Fi 6E
- 50Whrバッテリー;3~12時間のゲームプレイ(コンテンツによって異なります)
- 45W電源(2.5mケーブル付属)
- 内側が取り外し可能なキャリングケース
- Steamプロフィールバンドル
- 限定起動動画
- 限定仮想キーボードテーマ
Steam Deck OLEDより引用
おお!!新モデル来たー!!
7.4型OLEDにディスプレイが変更され、更にはバッテリーの容量の増加、ファンを大きくして冷却改良したのは大きいですね。国内だと512GBモデルが8万4800円、1TBモデルが99800円に設定されていますが、正直なところ256GBモデルを出してほしかったなぁ…